全体概要

 2011年、HPCI計画の推進にあたり国として今後のHPC研究開発に必要な事項等を検討するため、研究振興局長の諮問会議「HPCI計画推進委員会」のもとに「今後のHPC技術の研究開発のあり方を検討するWG」が設置され、以下の作業を行うことが決まりました。

  • 今後の開発を担う若手を中心に、幅広い産学官の関係者による検討を開始する。
  • 「アプリケーション」、「コンピュータアーキテクチャ」、「コンパイラ・システムソフトウェア」の3つの作業部会が緊密に連携しながら検討を進めていく体制を立ち上げる。

 これを受けて、アプリケーション作業部会とコンピュータアーキテクチャ・コンパイラ・システムソフトウェア作業部会の二つの部会が発足し、それぞれの議論を踏まえ、2部会協同作業により複数の追求すべきHPCシステムとこれを開発していく体制案をとりまとめることとなりました。

 その体制を具体的に実現するため「将来のHPCIシステムのあり方の調査研究「アプリケーション分野」」を発足させ、5つの戦略分野関係者、大学・研究機関、企業で活躍している現役の研究者が中心メンバーとなり、

  • 今後5年から10年において計算科学から貢献できる社会的・科学的課題を抽出するとともに、その実現に向けて必要なアプリケーションを整理し、必要システム性能を精査する。
  • これらの調査結果と照らし合わせながら、各システム設計研究チームの提案する計算機システムを正当評価すること。

を最終目標として討議を進めています。そのためコンピュータアーキテクチャ・コンパイラ・システムソフトウェア分野との合同討議を積極的に行っています。

 2011年度は、2つの分野の討議の成果として報告書を作成し、特にアプリケーション分野で主に議論されたサイエンスロードマップについては、「計算科学ロードマップ白書」として今後の計算科学のあり方をまとめました。

 2012年度は「計算科学ロードマップ白書」を各アプリケーション分野で精査するとともに、計算科学分野だけに閉じられるのではなく、より広い視点を取り入れたサイエンスロードマップの再構築を行います。また、分野間連携が必要な社会的・科学的課題を抽出する作業を開始します。